平成16年度 鴨方町天文講座

今年度も計5回の開催予定です.お誘いあわせの上,ふるってご参加ください.
(参加費・申込みは不要です)


第5回 天文講座 平成17年2月19日(土) 15:00〜16:30
     演題:「震える星」
     講師:増田 盛治 氏(国立天文台岡山天体物理観測所 研究支援員)
    場所:鴨方町民会館

2004年は地震で各地に大きな被害が出ましたが, 実は「震えている」のは地球だけではなく, 太陽をはじめとして多くの恒星が「震えている」ことが 分かっています. 今回の講演では, 恒星が震えている様子はどのように観測されるのか, また,そのような現象から何が分かるのかを, 岡山天体物理観測所の高分散分光器HIDESで取得したデータを交じえて紹介したいと思います.


第4回 天文講座 平成17年1月15日(土) 15:00〜16:30
     演題:「月・惑星探査の未来へ 〜2005年 宇宙への旅立ち〜」
     講師:寺薗 淳也 氏(宇宙航空研究開発機構 JAXA)
    場所:鴨方町民会館

2004年は火星探査で幕をあけ, 年のなかばには土星探査が繰り広げられるという「惑星探査イヤー」となった. そして2005年にも,火星探査などが計画されている. この講演では,新聞やテレビなどではなかなか報じられない, 探査の裏側や最新情報などについて語るほか, これから予定されている日本や世界の探査, さらにはなぜ月や火星などの探査が重要かという根本的な問題についてもていねいに解説します.


第3回 天文講座 平成16年12月4日(土) 15:00〜16:30
     演題:「惑星を持つ恒星の高分散分光」
     講師:竹田 洋一 氏(国立天文台)
    場所:鴨方町民会館

四年前に岡山観測所に高分散分光器HIDESが完成したのを機に, 我々はこの最新鋭の機器を用いて「惑星を持つ恒星は持たない恒星と比べて, 表面化学組成に何か異常があるのか」という最近話題の問題を明らかにするべく, 3年間をかけてプロジェクト観測を行ってきました. 我々の太陽の星々の中における位置づけ,銀河系ディスクのこれまでの化学進化, など色んな関連分野が必然的にからんでくるこのテーマについて, これまでにわかったこと,これから明らかにせねばならないこと,などをお話ししようと思います.

前座では 星のおじさま 掛谷 好博 氏 にお話いただく予定です.お楽しみに.


第2回 天文講座 平成16年10月2日(土) 15:00〜16:30
     演題:「すばる望遠鏡でとなりの銀河の星を観測」
     講師:定金 晃三 氏(大阪教育大学)
    場所:鴨方町民会館

すばる望遠鏡に搭載された高分散分光器(HDS)を使えば, となりの銀河に属する暗い(16から17等級, 肉眼で見える星の数万分の1以下)星の高分散分光観測が出来ます. 私たちは,こぐま座矮小銀河の赤色巨星を観測して, この銀河の進化について調べています. 観測の様子やどんな研究をしているかについてお話します.


第1回 天文講座 平成16年9月4日(土) 15:00〜16:30
     演題:「へんてこりんな形をしている星 - 惑星状星雲について」
     講師:大塚 雅昭 氏(国立天文台岡山天体物理観測所 研究支援員)
    場所:鴨方町民会館

リング星雲,あれい星雲,猫の目星雲といった,華麗で,個性的な形をしている星たち. これらはみんな惑星状星雲という,軽い星の進化末期段階にある星たちです. 惑星状星雲は見た目の美しさのためか,プロ・アマを問わず人気のある星で, このことは,個々にあだ名が付けられていることからもうかがえます. ここでは惑星状星雲について,画像を交えながらご紹介いたします.


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