第5回 天文講座
演題: 「科学衛星が開く新たな宇宙像」
講師: 松本 敏雄氏 (宇宙科学研究所)
日時: 平成14年3月23日(土)15:00〜16:30頃
場所: 鴨方町健康福祉センター 研修室
内容: 地球大気外での天文観測によって、X線、赤外線など、
これまで地上からは不可能な波長で観測できるようになった。
講演では宇宙研が行っている科学衛星の開発、打ち上げ、運用、
データ解析等の実際とともに、最新の成果に基づく新しい宇宙像についてお話します。
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第4回 天文講座
演題: 「10万色の虹を観る」
講師: 比田井 昌英氏 (東海大学総合教育センター)
日時: 平成14年2月16日(土)15:00〜16:30頃
場所: 鴨方町民会館 大講義室
内容:「このタイトルはどこか変だな、虹は七色のはずだろう?」 そうです、
空にかかる虹は、元々無色の太陽光が七色に分かれたものです。
しかし、太陽光はもっと多くの色に分けることが出来ます。
例えばこのタイトルのような10万色にも分けられます。
同じようなことが他の天体においても可能です。
一般的に、このように光を分けることを「分光」と呼びます。
今回の講座では、「分光」という天体観測の方法をキーワードとして、
5万色から10万色の虹を観測することに関連した以下の項目についてお話します。
(1)分光の原理、
(2)10万色の虹を作る分光器(岡山天体物理観測所とハワイ観測所の例)、
(3)10万色の虹から分かる宇宙(太陽から宇宙の彼方まで)
第3回 天文講座
演題: 「南天の星空」
講師: 香西洋樹氏 (佐治天文台 台長)
日時: 平成13年11月24日(土)15:00〜16:30頃
場所: 鴨方町健康福祉センター
内容: 南アフリカへ行ってきました。そこは、満天の星空。
星野光で、自分の影が地面にでき、肉眼で確認できるほど。
そして、天上には近代科学の産物や、南方の珍しい動植物が懸かります。
南アフリカのケープタウンの近郊には、星座になった山・テーブル山が奇観を呈し、
麓にはラ・カイユやジョン・ハーシェルが観測に精を出した、
かつての英国王立天文台が近代設備を施して活躍しています。
これらをご紹介したいと思います。
第2回 天文講座
演題: 「赤外線天文学って?」
講師: 柳澤顕史氏(国立天文台 岡山天体物理観測所助手)
日時: 平成13年10月20日(土)15:00〜16:30頃
場所: 鴨方町健康福祉センター
内容: 岡山観測所の188cm望遠鏡や、
ハワイのすばる望遠鏡は光学赤外線望遠鏡とよばれます。
光学望遠鏡は、我々の目に見える可視光を観測する望遠鏡のことですが、
赤外線望遠鏡は耳慣れない言葉ですよね。
そもそも赤外線ってなんでしょう?
そこで、赤外線の正体と、赤外線で宇宙を見るとどんなことがわかるのかについてお話します。
第1回 天文講座
演題: 「宇宙の物差し」
講師: 前原英夫氏(国立天文台 岡山天体物理観測所前所長)
日時: 平成13年9月8日(土)15:00〜16:30頃
内容: 宇宙はあまりにも広く、天体はあまりにも遠いため、
その距離を測ることは容易なことではない。
私たちは種々の「物差し」を用いて広大無辺の宇宙の大きさを測る。
そして、ちょうど梯子(はしご)をかけるように、近くの天体で確立した方法をさらに遠くに伸ばす。
こうして、宇宙の果てまでの距離を測ることができるようになった。
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