岡山天体物理観測所(平成30年度よりハワイ観測所岡山分室)は,昭和63年(1988年)に東京大学東京天文台から国立大学共同利用機関として国立天文台に移行,それ以来,全国の天文学研究者に共同利用され,休みなく観測や研究が進められきました.
国内最大級の188cm反射望遠鏡をはじめ,91cm,50cm反射望遠鏡,65cmクーデ型太陽望遠鏡を備え,
太陽系天体から銀河系内の天体,さらには遠くの銀河のように宇宙の奥深くにあるさまざまな天体の位置や明るさ,運動,物理状態・化学組成を調べるために,撮像,分光,測光観測が行われてきました.
最近では,太陽系の外側にある惑星探し(太陽系外惑星探査)の研究で活躍し,国内で唯一,惑星を発見しています.
名実ともに日本の天体物理学観測を育んできた岡山天体物理観測所は, 平成29年(2017年)12月,共同利用機関としての役割を終えました. 平成30年度からは大学研究者らが中心となって運用資金を持ち寄り,望遠鏡の利用を続けています. |
188cm反射望遠鏡を備えたドーム |
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国立天文台188p望遠鏡 |
博物館から188cmドームへは見学コースになっており,ガラス越しに188cm反射望遠鏡も見学できます.
※ 見学時間は岡山天文博物館の開館時間です.(休館日は見学できません) イベントについてはホームページなどでご案内します.
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188pドームの東側には,京都大学岡山天文台ドームが完成! この望遠鏡の鏡の大きさは3.8m.東アジア最大の望遠鏡になります. これにより,大型望遠鏡の空白地帯がなくなり,24時間,各国間のリレー形式での観測が可能になります. さらに注目は,世界一,いや宇宙一の新技術! 鏡をけずる研削技術や,分割鏡の技術など,将来の超大型望遠鏡を作る最新技術として注目されています. 平成31(2019)年春から観測がスタートし, 暗くて小さいため直接見ることは難しかった太陽系外惑星を撮影したり, 突然現れる爆発現象・ガンマ線バーストなどの観測にも期待されています. |
京都大学岡山天文台 |
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「せいめい」望遠鏡 |
平成30(2018)年春,3.8m望遠鏡の愛称が“せいめい望遠鏡”に決定しました. 平安時代の卓越した陰陽師・天文博士の安倍晴明(あべのせいめい)は, 岡山天文台の近くにある阿部山でも観測をしたと伝えられています. このように京都と岡山の両方にゆかりのある天文研究の大先達にちなんだ名前となりました. また,この望遠鏡で目指すサイエンスの柱の一つ,系外惑星の探査は,宇宙における生命(せいめい)の研究にもつながります.
【望遠鏡完成!】 せいめい望遠鏡は外回廊からガラス越しに見学できます.(天候や調整等の理由で,予告なく見学停止になることがあります.) |
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